(4) 色紙の仕立て(市販の色紙を利用)
 日本画や書道を趣味とされている方は、色紙を使われる事が多いと思います。
 一般的なもので、大色紙 9寸X8寸(27cmX24cm) 小色紙 7寸X6寸(21cmX18cm)、その他寸松庵色紙などがあります。
 色紙は直接書き込むようにできていますが、失敗したり、好みの紙や絹本を使いたかったり、頂き物を色紙にしたいなど、自分で仕立てたい場合も多いと思います。
  
 そんな方のために、ここでは市販の大色紙を利用し、簡単に色紙を作る方法を載せてみます。
今回は本紙の絵が横物なので横の色紙となりますが、縦でも作り方は全く変わりません。

オリジナルの色紙も、縁(へり)を金紙で縁どる方法(覆輪)を会得すれば、それほど難しいものではありませんが、それを飾る専用の額や色紙掛けを作らなければなりません。

ここでの作業を習得できれば、大きさが変わっても、短冊などでも同じように仕立てる事ができるでしょう。


 写真
@は、これから作る色紙の本紙(会員OB の小池先生に画いて頂いた“蜻蛉”です)、裏打ちの和紙、台紙となる市販の色紙です。

 写真
Aは、これからの作業に使う道具ですが、できるだけ身近にある物を使うよう工夫してください。

以下、写真に沿って説明を進めますが、これからの作業は「送り裏打ち」の方法を頭において考えてください。
本紙の裏打ちについては、既に「(2)半紙の裏打ち」で説明してありますので、今回は省略いたします。
@
A
Bは本紙に裏打ちをし、仮張り板に貼ったところです。
C乾燥させた後、ヘラで板から剥します。

ここまでの作業は、「(2)半紙の裏打ち」を参照ください。

作業台はテーブルなどを利用しても良いのですが、カッターを使いますので、上にベニヤ板(50cmx90cm以上)を置いたほうが無難でしょう。


D板を横長に置き、板の中央右寄り(右端5cm位空ける)に、市販の色紙を横に載せ、その上に本紙を表向き横長にのせます。ここからは「送り裏打ち」の方法です。

E色紙上で本紙の絵の位置を調整し、決まったら裏打ち紙の左端3cm位を折り返し、折り目から1〜2cm位の幅で板上に糊を付けます。


F糊の上に、折り返した部分を戻して紙を確りと貼りつけます。
この時以降色紙は絶対に動かさないよう注意してください(色紙の上に一時重しを載せてもよいでしょう)。

G本紙の右端を両手で持ち、糊付けした部分まで左側へ折り返し、本紙の裏に水糊を充分付けます。(水糊については「(2)半紙の裏打ち〜D糊について」を参照)。


Hこのように折り返した裏面全体に満遍なく糊を施します。
I糊付けした本紙の左端を星突きで丁寧に剥し、両手で板から持ち上げて、右側の色紙の上に静かに下ろします。
再度色紙の位置を確認してください。


J本紙の上に薄い和紙かレーヨン紙を載せ(あり合わせの紙で可)、本紙が皺にならないよう、シュロの撫で刷毛で放射状に丁寧に伸ばしながら密着させます。

K上に載せた紙を取り除き、押え板(ベニヤか薄板で色紙大位のもの)を二辺が少し出るよう載せ、両端を撫で刷毛で再度密着させます。
水分を含んだ色紙が反り返るので迅速に行います。


L押え板を手で強く押えながら右辺と下辺が完全に板に貼り付くまでドライヤーで乾かします。
更に押え板をずらして、左辺と上辺も同様に貼り付けます。

M四辺が貼り付いたら押え板を取り、全般に少し乾かしたほうが良いでしょう。


N作業台のベニヤを立て、そのまま5〜6日乾燥させてください。 急ぐ場合はドライヤーを使って完全に乾かしても構いません。

O乾燥した色紙を板のまま作業台に戻し、各辺ごとに透けて見える色紙の縁金(ふちきん)に沿って定規を置き、カッターで本紙のみ切ります。
台紙を切らないよう軽くカッターを使いましょう。

P縁金の部分は水糊では接着しにくいので、本紙だけ貼り付いた色紙が簡単に剥がれます
これで色紙の完成です。
 もし色紙が表に反った場合は、裏に軽く霧を吹いてから乾かせば直ります。



 実際に作業を進めてみれば、簡単に出来上がる事がわかります。

 ぜひ皆さんの作品を色紙に仕立て、
Qのように手作りの色紙掛けに飾ってみてください。
 またの機会に、色紙掛けの作り方を載せることも考えています。                         

B

D
F

H
J

L

N

O

P

C
E
G
I

K
M

Q完成色紙を飾る

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